『タップシューズ』をカスタマイズして、気持ちよく踊ろう！
実は、タップシューズはカスタマイズできるんです。
と、いきなりそんなことを言われてもまるで分からないですよね。
それに、フツ―に買ってフツ―にタップダンスを踊ることもできますから、
そのまま何にもしていないよ、なんて方も大勢いらっしゃいます。
ですからここからは、こだわり次第、ということ。
タップシューズの底面には、タップスとよばれる金属の板が取りつけられています。
この金属の板を床に打ちつけることによって音が鳴るのです。その音を自分の好みにカスタマイズしていく…
プロのタップダンサーなら当然のようにやっていることですが、別にこれ、プロじゃなきゃやれない、なんてことはありません。
初心者だって、自分にとっての気持ちのいい音というものがあります。
それを求めることは別に生意気なことでも何でもありません。
だから皆さん、せっかくタップシューズを購入するなら、とことん音にこだわってみても良いのではないでしょうか？
カスタマイズにはいろいろな種類があります。
シューズの底面とタップスの間には薄い板を挟んでいるのですが、それをファイバーボードにするかアルミにするかステンレスにするか、それだけでも音は変化します。
通常はネジで止めるだけですが、それを密着させる加工もあり、そうすることで濁りのないきれいな音になったりもします。
もちろんそれにも好みがあって、わざとシューズの底面とタップスの間に隙間をつくって、少しこもったような響きにするダンサーもいます。
ほかにもビルドアップという加工があって、靴底に革をもう一枚貼りつけることで、より重量感のある響きを得ることもできます。
ヒール部分を削り床に当たる面とのバランスを取りながら音の響きをクリアにすることも。
どうでしょう？
まだまだ他にもいろいろなカスタマイズができるんですよ。
音質だけではなく、色味についても好みのオーダーが可能だったりします。
とはいえ、これはどんなお店でも対応できるわけではありません。
と、ここまで話を展開しておいて申し訳ありませんが、逆にいえば、これはキチンとした職人さんでなければお請けできない、ということ。
タップダンスに於いて、タップシューズは最も大切な道具。
それを匠の技で自分好みにカスタマイズする。
なんだかワクワクしてきませんか？
時間も掛かりますしお値段も相応に上がってきます。
それでも、ご自分の納得のいくシューズを所有する喜び、これに勝るものはありません。
カタチから入る。
というと、ひとによっては苦笑や冷やかしの対象のようにおっしゃる方もいます。
初心者用のシューズから徐々にランクアップさせた方がいい、という意見も当然あります。
だけど敢えてそこをこだわる。
それが大事だと思いませんか？
だって皆さん。これからタップダンスを始めようと思いたった時、どんなイメージをお持ちでしたか？
ご自分の姿を想い描いた時、どこででも買えるようなシューズでぎこちなく躍る自分なんて、夢見たわけじゃないでしょう？
そう、まずはご自分の足もとから。
ひとつの考え方として、アリなんじゃないでしょうか？
ダンスは初心者でもできる？
そんなダンスですが、
「ダンスはまったくの初心者なんですが、出来ますか？」という質問を頂くことがあります。
その答えは
「もちろん、できます」の一択です。
ダンスはもともと、体を動かして楽しむためのものですから、
上手下手なんてありませんし、
初心者もベテランも、同じです。
ベテランは初心者の人より、ほんの少しだけステップを知っていたり、
音楽に合わせて体を動かすことに慣れているだけです。
体力もあまり関係がありませんし、還暦を過ぎてから始められる方も多いです。
白髪でダンスを踊っている方は、
メチャクチャかっこいいですよ！
もちろん、歩き始めたばかりの2歳から始めるお子さんも多いですし、
要するに、ダンスは年齢も性別も関係ないってことです。
好きなように踊って、ダンスを、音楽を楽しみましょう！
(ダンスジャンルや様式や振付なんてものは、『ついで』です、『ついで』。
自由にのびのびと踊る事こそが、ダンスの本質ですから！）
